私が愛した欠陥機(ガンダムの話)

以前のオタクの話で語ったが僕はガンダムが好きだ。

最初にボンボンで触れたガンダムXがきっかけであるがアニメを初めて通しで観たのはSEEDだった。

昔から知ってる人にとっては種なんて初代の改悪焼き直しだと思われるんだろうけど、僕は最初に観た作品だったからいまでも割と好きだ。

種運は擁護できない、さすがに。

 

 

ガンダムシリーズはお話も好きだけど、僕は男の子なのでMSがすごい好きだ。やっぱりロボットって憧れだよ。

僕が特に好きなのは欠陥機だ。でも困ったことにガンダムには欠陥機だらけなのだ。選べない。

でも僕には特に好きなポンコツ達がいる。

今回は本当に好きなものを語るだけの記事である。

僕の大好きな欠陥機達をとにかく気分の乗るままに書き殴ろうと思う。

 

 

 

・ファントム(クロスボーンガンダムゴースト)

一番の推し。

ファントム「ガンダム」って書くとファントムガンダム警察が飛んできて「ファントムは正式にはガンダムじゃない」とうるさいファントムである。フォントが心の中で呼んでたんだからいいじゃろがい。

 

木星帝国のタカ派のガス抜きのために製造認可の降りた、一機で千の敵と対峙しても戦況を変えうる性能を持たせることをコンセプトにした「サウザンドカスタム(通称サーカス)」の一機。

 

この時点で発想が狂ってる。

(でもこの発想自体は種運でもあったよね)

 

ファントムは単独で木星から地球への惑星間航行を目的とした機体である。単騎で地球侵略しようっていう荒唐無稽なMSである。

 

頭がおかしい。たった一機のMSにどこまでのスペックを期待しているのだ。もはや木星人は地球人とは全く別の生き物になってしまったのかもしれない。

 

かつて鹵獲したレコードブレイカーミノフスキードライブの技術をそのまま転用し、そこに変形機構を当てる事で惑星間の航行を可能にしようという計画だった。

しかしここで一つ誤算が出た。

木製の技術力じゃミノフスキードライブ全然分からん。

機体外に出る余剰エネルギーの「光の翼」が全く安定しない。そこで木製の技術者は考えた。

 

「そうだ、Iフィールドで外から無理矢理押し込めよう」

 

バカなのかな?

しかも盗んだミノフスキードライブのOSとIフィールドのOSが違うせいでうまく折り合いがつかず動かすことすらできない欠陥機になってしまった。

さらに動けたとしてもミノフスキードライブ(通称ファントムライト。厨二心くすぐり過ぎ罪で逮捕です)を発動させると異常な熱暴走を起こし中のパイロットを蒸し殺すという、これでもかという欠陥のオンパレード。欠陥が大渋滞。

 

 

また、惑星間航行を行うため変形機構を擁するが、後のパイロットであるフォントから「壊れていってる」と称されるほど異様な変形をしており、変形の為の機構はオミットされている。いざ変形する必要が発生した場合は腰部の留め具をぶっ壊さなければいけない。切腹である。

 

 

こんな欠陥だらけの機体であるが、本編ではとにかくカッコいい姿を見せまくってくれた。

ギロチンを見たフォントに呼応するかの様にフェイスオープンしてミノフスキードライブを炎の様に揺らめかせる姿は劇中でも語られる通り「怒っている」ように見えた。僕は心を持たないはずの機械がまるで人間に呼応してるように見える姿が大好きなのでここでアホほど泣いたし、一発で心奪われた。

前述の変形も、その初お披露目の核撃墜の戦いはそのピーキーさで我々オタクの心をしっかりと鷲掴みした。ここのフォントが誰の命も尊いと感じ決意するシーンなんかは本当に名場面。ファントムも良いけど、パイロットのフォントも良いキャラなので是非クロスボーンゴースト、読んでね。

 

 

 

 

 

 

 

ハイペリオンガンダム(ガンダムSEED ASTRAY X)

ビックリ機体なら俺たちに任せてくれ!と言わんばかりのASTRAYシリーズからハイペリオンガンダム

ファントム現れるまでの最推し機体だったが、いまでもほぼ僅差くらい好き。

 

SEED本編にてユーラシア連邦擁する要塞アルテミスは全方位光波防御帯、通称「アルテミスの傘」を発生させ、あらゆる攻撃を防ぐ無敵要塞として君臨していた。ただ、常時エネルギーシールドを張ってるとエネルギーをバカほど使うので、基本有事のみ張るため、ブリッツにミラコロで近づかれて見事に撃沈したのだが。

しかしユーラシア連邦、おそらく根がほぼ木星人と一緒でアホなので、この技術をMSに付けたら最強じゃない?となってアルテミスの傘を搭載したMS「ハイペリオンガンダム」が誕生した。いつの時代、どこの世界でもアホが技術を持つとろくな機体が作られないものだなぁ。

 

 

機体は完成したのだが、いかんせんエネルギー問題がつきまとうために徹底して武装面では省エネに努めている。携行武器はビームサーベルではなくビームナイフ「ロムテクニカRBWタイプ7001」、マガジンで外部エネルギーに頼るビームサブマシンガン「ザスタバ・スティグマト」(何故C.E.世界の皆さんは厨二ネームを付けたがるのか)という具合である。

これに全身の発生器から出す光波防御帯シールド「アルミューレ・リュミエール」(言いづらい)と背中のバインダーのウィングから出すビームキャノン「ファルファントリー」が主な武装である。

こちらのアルミューレ・リュミエールは連続稼働の限界時間は5分と、これだけエネルギーを節約してもこの短時間が限界なのである。好きだ、このアホな欠陥…。

しかしこの欠陥がとある理由で克服するのである。そう、無限の核エネルギーを手に入れたのである。ほぼ無尽蔵のエネルギーのおかげで無敵のバリアー、アルミューレ・リュミエールは本当に無敵と化したのだ。カナードも嬉しくなって「スーパーハイペリオンだ!」と新しく機体に名付けるのである。

ダサくない!?

なんでスーパーハイペリオン!?この世界、たかがマシンガンに「ザスタバ・スティグマト」、頭部バルカンに「イーゲルシュテルン」なんて名前を付ける世界なのに、「スーパー」!?もっと、なんかこう…あっただろ!?

パイロットのカナードがテンション上がり過ぎたせいだね。仕方ないね。カナードも境遇大概だしね。

でも残念ながら最後にはハイペリオンは大破。生き残ったカナードは宿敵だが最後に分かり合えたプレアの意思を継ぎ、彼の乗機であるドレッドノートを引き継ぎ傭兵として生きていくこととなる。このカナードの新たな機体「ドレッドノートη(イータ)」(この名前センスが何故スーパーハイペリオンには出てこなかったの…?)なんかもめちゃくちゃカッコいいし、プレアのドレッドノートカナードが乗るストーリー性も相まって大好きなんだけど、やはり愛すべきは欠陥機「ハイペリオンガンダム」なんだよなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

ガンダムアストレイ レッドフレーム(ガンダムSEED ASTRAYシリーズ)

最近は外部出演や商品化も多くてすっかり人気者のアストレイ。プロトシリーズと呼ばれるアストレイ3機の中では唯一外観が初期から変わっていないレッドフレームが僕は一番好き。(グリーンフレームは当時完成されてなかったのでカウントしないものとする)セカンドや天などの各種発展後の姿も好きなんだけど、やはり最初の姿が既に完成されてるのよ。プロポーション良過ぎない?

え?アストレイに欠陥なんてあるの?って?

実はあるのだ。主に装甲面に。

 

 

アストレイは中立を謳いながら裏でいっつもMSを作ってる事で有名なあのオーブが、最初に秘密裏に作ったMSである。

条約ガン無視で連合から頼まれて秘密裏に作っていたGATシリーズ(ストライクガンダムなどの5機)から技術をパク…参考にして作られたのがアストレイであり、ガンダムと同等かそれ以上の運動性能を誇る。ビームライフルビームサーベルなんかももちろん標準装備。

こんなんほぼ連合最新鋭のガンダムじゃん、と思うが実は一点だけ、盗めなかった技術がある。フェイズシフト装甲である。

GATシリーズの大きな特徴であり強みであるPS装甲は実弾をほぼ無効化することができ、この時代にザフトの主力であったジンの武装をほぼ完璧にシャットアウトしてしまえるのである。

この技術が盗めなかったのは痛い。じゃぁオーブの技術者は何を考えたかというと、

 

当たらなければどうということはない

 

装甲をむしろ軽くすることで極限まで運動性能を向上。とにかく当たらないという事に比重を置いた機体が生まれたのである。結果的にフレームが剥き出しな部分が存在する。そう、アストレイの特徴的な各フレーム色のあの部分、剥き出しのフレーム部分なのである。

そこまでして、装甲の脆弱さを逆手に取った機体設計が生まれた。これには仮面の赤い人もニッコリ。どんな怖い攻撃も当たらなきゃ意味がないのである。バカなの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は以上の3機の紹介。また第二弾もやりたい。